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【映画】石シリーズ 三部作 その2

「洪水をなだめた人びと~治水と水防にみる先人の智恵~」 「なだめる」という川の制御法、それは自然を熟知した先人の知恵である

【映画】石シリーズ 三部作 その2

日本の各地に「荒川」と名付けられた川がたくさんあります。平野が少なく国土の多くを山が占める日本には、ひとたび台風や集中豪雨が襲うと急峻な地形を一気に流れ下り大洪水を引き起こす「荒ぶる川」が多いのです。水害に遭いやすい沖積平野での稲作が社会生活の基盤であった昔から、治水と水防は人びとにとって生存を賭けた大きな関心ごとでした。しかし、巨大な自然の力に対して、当時の技術や労働力はあまりにも微力でした。そこで人びとは自然と知り、自然を畏れ、そして自然から学びました。
洪水に真正面から対抗するのではなく、水の流れをそらし、その勢いを弱め、「洪水をなだめる」という知恵を身に付けていったのです。
今、河川の整備には自然環境や生態系への影響、そして親水性が視野に入れられています。「洪水をなだめる」という先人たちの素晴らしい知恵。それは自然の多様性が認識され、人間との関係を捉え直そうとする時、私たちに多くの示唆を与えてくれるに違いありません。

第56回毎日映画コンクール・記録文化映画賞(短編)ほか各賞連続受賞作品